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だいぶ昔のことになるが、パンを買って非常にがっかりしたことがある。
確か「スワニー」という名前のパンだったかと思うのだが、買い物で立ち寄ったスーパーのパンコーナーに、見た目は美味そうな、一見「チョコレートコーティング」された様に見えるパンがあったので、それを一袋買って家に戻った。
↓これがその「スワニー」を、当時の記憶に基づいて再現した図。記憶があんまり定かではないので、形はもしかしたら現物と違っているかもしれない…。
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| 日糧(多分)のスワニー？ |
で、早速食べようと袋を開けて、その「チョコレートコーティングされたパン」に見える物を一口齧ってみたのだが、これが全然味がしないのだ！
いや、正確に言うと僅かな甘さは感じるのだが、期待していたチョコレートの味が全くしない。
何だべコレ？と思って袋の表示をよく見たら、チョコレートに見えた焦げ茶色のコーティングの正体は、何と「羊羹！」だったべさ…。
てっきり「チョココーティングされたパン」だと信じ込んだ状態で一口齧った後に、実は「羊羹」だったとわかった時の、あの「虚しさ」をおわかりいただけるだろうか…。
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時は流れて2017年の9月こと。
あれ以来「羊羹コーティングされたパン」にはすっかり懲りて、その後一度も買ったことはなかったのだが、たまたま立ち寄ったセイコーマートのパンコーナーで、またもや美味そうな「チョココーティングされたパン」に見えるパンを見つけたのだ。
例の「スワニー」とは形が全然違ってケーキみたいな形をしているのだが、今回の物はちゃんと「ようかんパン」と大きく書いてあるべさ。「チョココーティングされたパン」ではないけど、本当に美味そうに見えたので、思わず買ってしまったのがコレだ。
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| ちゃんと「ようかんパン」と書いてあるべさ |
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| パッと見、チョコケーキに見えて美味そうだ |
どれ、袋から出すべ。
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| 直に見たらやっぱり「羊羹」だな… |
それではあんまり期待せずに、一口齧ってみるべ。
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| 中はクリームサンド状 |
そのまま、ケーキ感覚で一気に食い尽くしてしまったのだが、100円の値段にしてはボリュームもあり、結構お買い得なパンだと思う。
但し、コーティングの「羊羹」は相変わらず味が薄い(というより味がしない？)ので、この「羊羹コーティング」部分は果たして必要なのか？という疑問は残るのだが…。
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この「ようかんパン」の他にも、未だに「羊羹コーティングされたパン」はスーパーなどで目にするので、この手のパンの味を好む人は、世の中に一定数存在するらしい。
石器人としては「チョココーティングされたパン」の方が遥かに有難味を感じるのだが、人それぞれということなんだべな…。
(続く) (前回)
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