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「単3電池駆動」且つ「ファインダー付き」で、「新品として世に出回る」のは恐らくこれで最後になってしまうだろうと思われるデジカメを、予備機として購入した話である。
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2016年にFUJIFILMのFinePix S9900Wという、単3電池を使うデジタルカメラを買ったことは、以前「生産終了FinePix S9900W」の方に書いた。
これがそのFinePix S9900W。
ケース |
本体 |
その後、一年以上使ってみた感想なのだが、このS9900Wというカメラ、石器人の様な素人にとっても色々な利点を持つカメラだということがわかった。
第一の利点は、「思っていたより電池の持ちが良く、また電池自体も安い」ということだ。仕様書に拠れば、石器人が使用している「単3ニッケル水素電池(所謂エネループ)」使用時の撮影枚数が約500枚ということなのだが、電池切れを起こしたことは今までに1度しかない。正確な撮影枚数は数えていなかったのだが、一日当たり3~50枚撮影×延べ撮影日数が十数日くらいで電池残量警告表示が出たので、仕様書の500枚という数字は妥当かと思われる。
その件があって以来、2~300枚ほど撮ったら充電(最近のエネループは継ぎ足し充電が可能らしい)するようにしているので、普段電池の残量が気になることは全くない。一日で100枚も撮ればもう充分という石器人の使い方では、二日~三日で電池を使い切ることはまず無いと言っていいのだ。
これの前に使っていた、同じく単3電池(一応ニッケル水素型の単3)使用のQ-M200は半日も電池がもたなかったので、このS9900Wの電池のもちの良さには正直びっくりしている。
また、S9900Wと同時期に買った単3のエネループ電池は、一年以上過ぎた今でも全くヘタる様子を見せていない。仮にヘタってしまったとしても、ホームセンターや家電量販店で税込み1,600円程度で新品のエネループ4本セットが買えるので、専用充電池の買い替えよりも懐に優しいのもいい。
第二の利点は、「しっかり保持して撮ればほとんど手ぶれしない」ことだろう。不安定な足場でグラグラ揺れながら撮ることも多いのだが、そういう場合でも手ぶれを起こすことは稀で、かなり優秀な手ぶれ補正機能を持っているようだ。但し、このカメラの売りでもあるズーム機能の高倍率を使う時は話が別で、手で保持するだけではやっぱりぶれてしまうのだが…。
第三の利点は、↑上に書いたその「50倍の望遠ズーム機能」だろう。台や車の屋根上に置いて固定すれば、鳥でもキツネでも風景でも、かなり遠くのものが視認できる。まるで望遠鏡を覗いているような気分になって、なかなか楽しい。
鈍感な石器人でもわかる利点についてはこんなところなのだが、写真の美しさ、画質などについては、何せこれの前に所持していたのが「KonicaのQ-M200」という、石器時代の200万画素しかないデジカメだったので、そのQ-M200よりはかなりいい、ということぐらいしかわからない…。
一方、欠点は無いのか?と言えば、やっぱりあることはある。
最大にして唯一の欠点は、「大きくて重い」ことだろう。石器人の理想とするデジカメは、現在発売されているNikonのCoolpix A10くらいのコンパクトな大きさで、ファインダーが付いていて、且つ単3、単4電池で動くカメラなのだが、その条件を満たすようなカメラは、現行販売機種では一つも存在していない。
S9900Wは確かに単3電池駆動で電池のもちも良く、ファインダーも付いているのだが、やっぱり山の中などを持って歩くには大きくて重いと感じてしまう。A10や石器人手持ちのQ-M200程度の大きさなら、ポケットに入れて持ち運ぶことも出来るのだが、S9900Wだと、まずポケットに入る大きさではないので、別途カメラケースを用意するか、背負っているザックの中に入れて持ち運ぶことになってしまう。
まあそれでも、全体的にはS9900Wをとても気に入っているので、なるべく長く使いたいと思っているのだが、車の座席に転がしたままで走ったり、山の中をぶら下げて歩いたりしていると、意図せずにぶつけたり落としたりしてしまうことが結構ある。ズーム機能などの可動部分を持つ精密な機器なので、こういう使い方をしていると、いつか壊れるのでは?と心配な側面もある。
デジカメの場合、壊れたら修理するより買い換えた方が安くつくケースも多いらしいので、石器人も壊れたら買い換えるつもりでいるのだが、肝心のS9900W自体が生産を終了してしまっていて、代替品をどうするべか?と、結構真剣に悩んでいた。上の方でも書いたが、「単3電池駆動」で「ファインダー付き」のデジカメが、現行で販売されている機種の中には見当たらないからだ。
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そんなことを考えながら過ごしている内に、今年、つまり2017年の夏に入ってから「価格com」で、S9900Wと同様単3電池で動く「FUJIFILMのFinePix S9800」というカメラが、安い価格で売られているのを見つけたのだ。
最安価格が、7月末時点で税込み24,029円という驚きの安さにまず驚いた。
最近は、他社のこの手の「一眼に似せたコンデジ」タイプの現行機種の価格は、軒並み値上がりしてしまっていて、一番安い物でも3万円台になっていたので、この安さには本当にびっくりした。
で、このS9800というカメラ、どうやら石器人の手持ちのS9900Wの兄弟機種らしい。
具体的にどこが違うのか?と疑問に思ったので、ネットで色々と調べてみたのだが、S9800には、S9900Wに標準で搭載されている無線LAN機能が付いていないだけで、後は全く同じスペックの様だ。
7月末時点で十数社が取り扱っているので、在庫については結構な量があるとは思われるが、それでもいつまた他の機種の様に値上がりしてしまうかわからない。上にも書いたが、他社のデジタルカメラには「ファインダー付き」で「単3電池駆動」の現行機種は存在していないこともあり、8月に入ってすぐのある日、ついにこのS9800を「S9900Wが壊れた時の予備機」として買う決心をしたのだった。
購入先は「ノア商社」という店舗で、金額は上にも書いた通り、最安値の税込み24,029円(8月2日現在)で送料は無料だった。
こちらがその届いたFinePix S9800。
S9800外箱 |
中国製。流石にもう免疫が付いたべさ |
欠品は無いようだ |
本体:俯瞰 |
正面 |
裏面 |
いやいや、それにしてもS9900Wと瓜二つだわ…。このように並べてみても、パッと見では違いがわからない。まあ兄弟機種だから当たり前なんだけど。
左がS9800で右がS9900W |
それではS9800に、電池と手持ちの16GBのメモリカードをブチ込んで、早速「何か」撮ってみよう。
「何か」其の1。
S9800でS9900Wを撮る |
「何か」其の2。
近所の藪を撮ってみる… |
「何か」其の3(「忘れ得ぬ女」参照)。
題名「忘れ得ぬ女」 |
使い勝手は、当然ながらS9900Wと全く同じ。このS9800というカメラ、無線機能が無いこと以外はメニューも一緒だから、新しい操作を覚える必要も無いので、石器人にとっては、コンパクトではない点を除けば理想的な予備機である。
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それにしても、嘗ては一定の勢力を誇っていた乾電池で動くタイプのカメラが減っているのは寂しいことだ。何年か前にあったPentax X-5の様に、実売価格2万円前後で買える「単3電池駆動」で「ファインダー付き」、「望遠ズーム機能あり」のコンパクトデジタルカメラを、またどこかで出してくれないものだろうか…。
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※追記
このS9800をメイン機種として使い始める頃にはもう忘れてしまっていると思うので、注意点を2つ程書き残しておく。
1. 電池を10時間以上入れたままにしないと、日時設定が保持されない。
2. ファインダーの左横の水車みたいなダイヤルで、ファインダーのピント(ぼやけ加減)を調整できる。
これがそのピント調整ダイヤル。
このダイヤルで調整する |
説明書を見ても「ファインダーのピント」に関する項目を見つけられなかったので、恥を忍んでFUJIFILMのサポートに電話して教えて貰い、漸くこのピント調整ダイヤルの存在が分かったという、情けないお話である。
S9900Wの場合は、最初に届いた時の状態のままでピントが合っていたので、迂闊にも今までこのダイヤルの存在に気付かなかったのだ…。
<関連記事>
*生産終了FinePix S9900W
*FinePix S9900W用高級カメラケースと防犯対策
(続く) (前回)
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