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以前、「目先の金だけで比較する!brotherインクカートリッジLC110-4PKとLC211-4PK」で、一番安く買えるインクカートリッジはどれか?という件について調べたことがある。
その時にわかったのが、brother,Epson,Canonの大手3メーカーのインクカートリッジで安い物は、以下の型式の物だということである。
<2016年6月13日調べ インクカートリッジ価格>
☆brother LC110-4PK(4色) 2,554円(当時)
☆Epson IC6CL70(6色) 3,204円(当時)
☆Canon BCI-351+350(6色) 4,090円(当時)
brotherのLC110-4PKは後に値上がりしてしまったのだが、それでも今現在も最安のインクカートリッジである。しかし2017年現在、そのLC110-4PKを使える現行販売されている機種は消滅してしまっている…。
で、その時の記事で安いインクカートリッジについては調べたのだが、それを使えるプリンタにはいったいどんな機種があるのか?については、殆ど触れなかった。
折角安いインクカートリッジについて調べたのに、肝心の安いカートリッジを使えるプリンタ本体が、brotherのDCP-J152NやJ137Nの様に生産終了してしまったのではどうしようもない。
ということで、今回は「一番安いインクカートリッジが使える現行で販売されているプリンタ」について、機種名と価格を改めて調べてみることにした。
尚、この「一番安いインクカートリッジ」という定義なのだが、あくまでも購入時にいくら払うのか?という「目先の金」だけの比較で、印刷可能枚数なども考慮した長期的なコストのことではない。
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EpsonではIC6CL70、CanonではBCI-351+350の両インクカートリッジが、「現行で販売されているプリンタに使用できるインク」としては、今でもそれぞれのメーカー内では一番安いのだが、brotherに関しては、現行で販売されている機種が存在しないLC110-4PKの代わりのインクカートリッジを探す必要があった。
これについては、どうやらbrotherのエントリー機種用のLC211-4PKが今のところbrotherの現行機種用のインクの中では最安の様なので、こちらをLC110-4PKの後釜のインクカートリッジとして、他の2社製品と比較してみよう。
☆brother,Epson,Canonの最安インクカートリッジが使える「現行で販売されているプリンタ」一覧表
(2017年7月13日 Amazon調べ)
メーカー | 内 訳 | 型式・価格 |
brother | プリンタ | DCP-J567N |
本体価格 | 7,356円 | |
インク | LC211-4PK | |
インク価格 | 3,597円 | |
*初期コスト計 | 10,953円 | |
Epson | プリンタ | EP-306 |
本体価格 | 13,800円 | |
インク | IC6CL70 | |
インク価格 | 3,312円 | |
*初期コスト計 | 17,112円 | |
Epson | プリンタ | EP-979A3(参考) |
本体価格 | 29,436円 | |
インク | IC6CL80(参考) | |
インク価格 | 3,575円 | |
*初期コスト計 | 33,011円 | |
Canon | プリンタ | MX923 |
本体価格 | 24,505円 | |
インク | BCI351+350(5) | |
インク価格 | 3,950円 | |
*初期コスト計 | 28,455円 | |
Canon | プリンタ | ip8730 |
本体価格 | 25,080円 | |
インク | BCI351+350(5) | |
インク価格 | 3,950円 | |
*初期コスト計 | 29,030円 | |
Canon | プリンタ | ip7230 |
本体価格 | 13,680円 | |
インク | BCI351+350(5) | |
インク価格 | 3,950円 | |
*初期コスト計 | 17,630円 | |
Canon | プリンタ | ix6830 |
本体価格 | 24,095円 | |
インク | BCI351+350(5) | |
インク価格 | 3,950円 | |
*初期コスト計 | 28,045円 |
↑上表赤文字が、各メーカーで最安インクカートリッジを使える最も安い機種(Epsonの様に1機種しかない場合もあり)であり、全てAmazonで価格調べを行った。
brotherの場合は、現行販売されているプリンタ用としては最も安いインクカートリッジLC211-4PKが使える一番安い機種がDCP-J567Nとなる。
Epsonでは、現行機種用で最も安いインクカートリッジIC6CL70が使える機種は、EP-306一機種だけだったので、参考までに2番目に安いインクカートリッジIC6CL80を使えるEP-979A3の価格も載せておいた。
Canonは、現行機種用で最も安いインクカートリッジBCI351+350(5色)が使える機種は、現行で4機種存在するようなので、こちらも参考までに全機種載せることにした。
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で、こうやって比較してみると「本体+スペアインクのセット」を初期コスト(上の表の青文字部分)とした場合、その初期コストの金額が3社中で一番安いのは、brotherのDCP-J567Nであることがわかる。
Epsonはインクカートリッジ自体は一番安いのだが、プリンタEP-306の本体価格が高くて初期コストは3社中の2番手になった。
Canonはインクカートリッジも高いしプリンタ本体の価格も高く、一番安い機種ip7230の場合でも、「本体+スペアインクのセット」の初期コストは3社中では一番高い。
初期コストが最も安いbrotherのDCP-J567Nと2番目に安いEpsonのEP-306との、「本体+スペアインクのセット価格」の差額は6,159円あるのだが、インクカートリッジが最も安いEpsonのIC6CL70とbrotherのLC211-4PKとの、インク単体同士の差額は285円しかない。もしインクの安さを優先してEpsonプリンタを使った場合、インク交換の回数をかなり重ねても、おそらくペイする前に本体の買い替え寿命が来てしまうだろうから、brotherとの初期コストの差額を取り戻せるとは考えにくい。
という訳で結論としては、印刷可能枚数などを一切考慮しない「目先の金」の要素だけではなく、長期的(一般的なプリンタの寿命:数年程度?)なコストで考えた場合でも、brotherのDCP-J567Nが、この中では最も安上がりなのではないか?という気がしているのだが…。
※プリンタ、インクカートリッジ関連記事
2016年6月25日「目先の金だけで比較する!brotherインクカートリッジLC110-4PKとLC211-4PK」
(続く) (前回)
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