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今年の7月頃の話である。
家の外から、何やら絞め殺されるような悲鳴みたいな鳴き声が聞こえたので、窓から外を見たら、家の隣の敷地(空き地)にでっかい鳥がいた。
でっかくて派手だ |
多分オス? |
しかし、ここは田舎とはいえ仮にも住宅地だ。何故こんな場違いな場所をうろついているんだろう?と思っていたら、徐に地面を突っつき始めた。
ああ、そうかい、餌を探していたのかい。確かにここら辺りは虫の宝庫だからな。雨降りのたびに車庫にはミミズが流れて来るし、ワラジムシや虻・蜂は無論のこと、中にはこんな気持ち悪い虫だっているのだ。
脚の数は面倒なのでかなり端折った |
うう…、描いてるだけでも気色悪いわ。玄関の外階段に、手のひらに近いサイズ(脚の部分まで含めて)のコレがくたばっていた時には、腰を抜かしそうになったものだ…。
ああ、そうだ、雉の話だった。とにかく、こんな塩梅で餌は豊富にあるのだから、雉が来ても不思議じゃないよな、と思い直し、暫く観察することにした。
かなりデカい |
やっぱり野生だけあって、周囲への警戒は怠らないようだ。
時折キョロキョロする |
木陰の方に行ってみたり
7月だしやっぱり暑いんだろう |
おもむろにキンタマの辺りを嘴で掻いて?みたり
この態勢から↓ |
キンタマが痒い? |
で、しばらくウロウロした挙句…
見られていても、あんまり気にしない様だ |
あ、寝た!?
リラックスモード |
この辺りはキツネもよく出るというのに、大胆なものだ。
すっかり落ち着いた様なので、こっちも飽きてしまい、呑気な雉さんの観察はこれで終了したのだった。
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この雉さん、時折「クェーッ、ケーッ!」と奇声を発しながら、8月に入ってからも家の周囲に滞在していた。たまに道路をニワトリみたいにヨチヨチ歩く姿が、何故か哀愁を誘っていたのだが、8月の半ばを過ぎた頃、いつの間にか姿が見えなくなっていた。
呑気な雉さんは、来年もまた来るのだろうか…。
*関連
2017年8月3日「呑気な雉さん其の2 & やかましくてタフなオオジシギの話」