2016年8月2日火曜日

コロナ冷風機 CDM-107


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石器人は北海道に住んでいるので、今住んでいる家を建てた当初は、エアコンを設置する必要を特に感じていなかった。

しかし、家を建ててから数年経つと、近年巷で囁かれる温暖化の影響なのか、それともただ単に年を取って堪え性が無くなってきたのかはわからないが、7月の下旬辺りから8月の上旬頃に、ほぼ毎年のように発生する「30度超え」の日々が、次第に我慢ならなくなってきた。

若い頃なら扇風機だけでなんとか凌ぎ、どうしても無理なら「冷水シャワー」を浴びる、という方法でもよかったが、歳を取って来ると、その「冷水シャワー」を浴びるにしても、かなりの気合が必要になってきた。要は、「苦痛の割に効果が長続きしない」ので億劫になってきた、ということである。


ということで、何か「扇風機+冷水シャワー」以上の涼む手段を探さねば、と思っていたのだが、札幌近郊のホームセンターで「コロナ冷風機CDM-107」という物を見つけた。

コロナ冷風機CDM-107

元々「冷風機」自体の存在は知っていて、色々調べてはいたのだが、どのメーカーの冷風機も、冷たい風は確かに出て来るのだが、その代わりに冷媒によって熱交換される際に発生した熱風が本体から排出されるため、「冷房」としての効果は今ひとつ、という製品が殆どだった。


ところが、このコロナの「CDM-107という製品は、本体後部の熱風排出口に、同梱されている「排熱ダクト」を取り付けることが可能で、その排熱ダクトをうまく取り回しすれば、室外に熱風を出してしまうことが出来るらしい。

これは一味違う製品かも知れない、と思い買うことにしたのが2007年のことだった。


で、早速家に持ち帰り、「排熱ダクト」の熱風を室外に放出させるための工夫を考えることにした。





まず最初に考えたのは、オーソドックスに窓から熱風を排出する方法だった。

石器人の家の窓は樹脂サッシで、縦滑り出しタイプの開口部を備えた窓なので、その開口部に合わせた加工をする必要がある。ホームセンターで買ってきた厚さ4mm程度の中空のプラ板を、樹脂サッシの滑り出し開口部の寸法に合わせてカットし、熱を排出するための穴を開け、更にCDM-107の排熱ダクトと連結させるための、手作りの追加ダクトを取り付けた。

それがこれだ。

自家製排熱放出アタッチメント

白いプラ板を、樹脂サッシの網戸のレールを利用して窓の開口部の下部に固定し、ペットボトルで作ったアタッチメントで「CDM-107」の排熱ダクトと接続する形になる。尚、ホースの部分はレジ袋を使用している。


実際に窓に取り付けるとこうなる。

窓に取り付けた状態

固定方法は、網戸を少しあげて、その網戸のガイドレールにプラ板をはめ込む。プラ板の上端は、うまく網戸の下部がかぶさってくれたので、虫が入って来る心配はない。但し、プラ板の下部については、ただプラ板と窓の桟(木製)が接しているだけなので、ゴム製のパッキンを貼り付けて、虫の侵入を防止している。

これで熱はきっちり室外に放出されるようになった。



この「CMD-107」、サイズは小さいけど出て来る冷風は中々涼しく、メニューを「パワフル」に設定すれば、確かに冷風が当たっている場所近辺は結構涼しく感じられる。但し、部屋の中全体を涼しくさせる能力は無い。あくまでも机や寝床の横に置いて、スポット的に涼しくさせる程度のものなのだが、それでも有ると無いとでは大違いで、この年以降、夏場のこの時期には必需品となった。



で、暫くこの状態で使っていたのだが、慣れというものは人を増長させるようで、ぼちぼち不満も出てくるようになった。

この「窓排出方式」、風が無い時や、風が室内に入ってこないような風向きの時は、実に快適に使えるのだが、ちょっと風向きが変わるなどして室内に風が入って来る状態になると、排出口から放出していた熱風が押し返されて、上側の網戸部分から室内に逆流して来るのだ。

色々対策を考えていたのだが、「窓」から放出するやり方では、開口部からの熱風の逆流を防ぐ方法は無い。どうしたらいいんだべ?


「窓排出方式」は放出口以外に、上部に大きな開口部(網戸部分)があるから熱風が逆流して来るわけだ。排出口の「穴」だけ開いた状態なら、熱風が逆流してくることもないんじゃないか?しかし、この家にそんな都合のいい「穴」が開いてたか?

と、ここで閃いた。そうだ、あるぞ!そんな用途に御誂え向きの「穴」があったぞ!


それがこれだ。

ストーブの煙突用の穴

この家を建てる時、「いつかは何でも燃やせるルンペンストーブでも置いて、スルメでも焼きながら一杯やりたいべさ」と思い、煙突を通す「穴」だけは1階と2階に開けておいたのだ。

石器人が家を建てた時は、石油のFFストーブ(別途吸排気口有り)を設置したので、この煙突の穴は全く使わなかった為、すっかり「穴」の存在を忘れ去っていたのだ。


ということで、またもホームセンターに出向き、壁の煙突穴の内径にスポッと入る、空調設備工事で使う曲げ伸ばしできる「アルミ製のダクトパイプ」を買ってきて、煙突穴及びCMD-107の排熱ダクトに接続してみたら、これがまた誂えた様にピッタリ!


どうだい、これ↓

煙突穴にピッタリ嵌る

尚、アルミダクトの先端には、「台所で使う三角コーナー用のメッシュ」を二重に被せて、虫の侵入を防いでいる。


これが全体像。




これで、排熱が逆流してくることも無くなり、かなり快適に使えるようになった。


但し、現在の問題点としては、この方式では「煙突穴」近辺でしか使えないことだ。排熱ダクトから「放射」する熱量が結構大きく、また排熱を送風するファンもあまり強力ではないため、ダクトをこれ以上延長するやり方は無理だと思う。





それでも、風が逆流して来る暑い夜は「煙突穴」の下で涼み、それ以外の夜は「窓排出方式」を使えばいいのだから、現状で特に困っているわけでもない。

「排熱」のやり方については、また何かいい方法を思いついたら試してみようと思う。

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