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昔、赤塚不二夫が描いた「おそ松くん」という古い漫画を読んでいた。
この漫画、主人公である六つ子のキャラクターが弱く、その代わりパンツ一丁で「ホエホエ」と叫びながら街中を走り回る「デカパン」という爺さんや、驚いたときに案山子みたいなポーズで半分脱げかかった靴下を晒しながら「シェー!」と叫ぶ「イヤミ」という気障なオッサン等、とにかく脇役が強烈に個性的だった。
そのキャラの薄い六つ子の所為なのか、それとも最近は加齢で物忘れをすることが多くなった所為か、「おそ松くん」に登場していた六つ子の名前を全部思い出せない。
タイトルが「おそ松くん」だから、「おそ松」がいたのは間違いない。それ以外で思い出せるのは、確か「チョロ松」、「カラ松」、「トド松」、「十四松」くらいで、残る一人の名前がどうにも出て来ない。
まあ、思い出せなくても生活に支障はないので、そのままほったらかしにしておいたのだが、今年に入ってから、『不倫はしてません!』と大見得を切って会見した直後に、LINEの内容を週刊誌にスッパ抜かれて身動きが取れなくなったタレントやら、公金で金魚の餌を買ったりして進退窮まった某自治体の首長とかのニュースを見聞きしていたら、頭の中から唐突に「フシ松くん」という言葉が湧いてきたのである。
いや、決してその不倫報道されたタレントや、叩かれまくりの某自治体首長が「不始末」をしでかしたから連想したのだ、と言っている訳ではない。何の脈絡も無く、ただ頭の中をこの言葉が過っただけだ…。
まあそれはそれとして、『そうか、「フシ松くん」なら語感も丁度いいし、名前としてはありそうだな。それじゃ六つ子の残る一人の名前も「フシ松くん」でいいべ』、ということでその件は、頭の中で名前を「名前不詳」から「フシ松」に上書きして、そのまま何事も無く過ぎていたのだった。
ところがつい最近になって、大人になった「おそ松くん」という設定でテレビ放映された「おそ松さん」というアニメがあることを知った。
で、石器人はそのアニメを直接見たことはないのだが、気になってネットで「おそ松さん」の公式サイトやWikipediaなどを見ている内に、ついに名前を思い出せなかった六つ子の最後の一人の名前を見つけたのだ。「一松」だ!
そうそう、そういえぱ「一松」っていたよな~、とは思ったものの、石器人の石灰化した頭の中では、残る一人の名前は既に「フシ松」で固定化されてしまっているし、今更憶え直すのも面倒くさい。
ということで、「一松」だろうが「フシ松」だろうが、石器人の暮らしには全く影響は及ぼさないので、敢えて記憶を訂正する努力は放棄することにしたのである。
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しかし、アニメ「おそ松さん」の、「六つ子は全員ギャンブル好きの無職」という設定は意外だった。あのバカボンの親父でさえ、幾つもの職業の変遷を経た挙句、アニメでは遂に「植木職人」になったというのに。
昔から赤塚不二夫の漫画を読んできた石器人としては、六つ子を何かの職人とかにして欲しかった。稼げるか稼げないかは別にして、例えば野中英次の漫画「ドリーム職人」に出てくる「ぬいぐるみ職人」みたいな奇妙奇天烈な職人に。
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